[26日 ロイター] - 英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)交渉でEU側の責任者を務めるバルニエ首席交渉官は、欧州議会議員との26日の会合で、ブレグジット後は英EU間の新たな貿易協定の交渉を優先する考えを示した。会合について説明を受けた関係筋の話として、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。
FTによると、バルニエ氏は会合で、英国が離脱を計画する来年1月31日から移行期間終了までの11カ月という期間は、通常なら貿易協定の交渉には不十分だと指摘した。その上で、2020年末までの合意に向けてEUとして努力する考えを示した。
バルニエ氏はまた、陸上貨物や航空機の発着権など貿易協定の範囲を超える問題については、交渉妥結に一段と長い期間を要する可能性があると指摘。20年末以降も協議が続くようであれば、経済の混乱を回避するため、EUは臨時措置を導入する可能性があるとした。
さらに、英国との安全保障・防衛面での協力も交渉の最優先事項の1つだと強調した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20191126T230453+0000