[アンカラ 26日 ロイター] - トルコの大統領報道官は、ロシアから購入したミサイル防衛システム「S400」を北大西洋条約機構(NATO)の防衛システムや防空システムに統合することはないと述べた。トルコ国営・アナドル通信が26日に報じた。
米国やNATO加盟国は、トルコがNATOと対立するロシアからS400を購入したことに強く反発。米国は最新鋭ステルス戦闘機「F35」の共同開発プロジェクトからトルコ企業を排除し、売却を凍結した。
同報道官はベルリンでの外交政策関連会合で「技術面での作業をまだ進めている状態だが、S400はNATOの防衛システムや防空システムに統合されない」と述べ「独立したシステムとして運用する。この問題に対する懸念は緩和される」と説明した。
米国は、トルコに対して制裁を発動する可能性もあると警告している。米国務省高官は前週、両国の関係を改善するため、トルコはS400配備を取りやめる必要があると述べた。