[ストラスブール 27日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州議会は27日、欧州委員会の新委員候補26人への信任投票を行い、賛成461、反対157で承認した。女性初の欧州委員長であるフォンデアライエン氏率いる新体制が12月1日から発足する。
フォンデアライエン氏は投票前の演説で「気候変動への対応において無駄な時間はもうない。大規模な投資が必要だ」と指摘。環境への取り組みは「包括的」でなければならないとし、EUの新たな通商合意には環境保護条項が含まれると述べた。
また経済成長支援に向け、EU規則に準じた柔軟な対応を呼び掛けたほか、民主主義の基準を支持するよう圧力を掛け続けると語った。
西バルカン諸国のEU加盟については門戸は開かれていると言及。さらに米国とEUは「問題を抱えている」が、結束しているとした。
任期は5年。当初11月1日からの発足が予定されていたが、欧州議会が候補者3人を拒否し、日程がずれ込んだ。