💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

日韓、東シナ海上空の航空管制権見直しで基本合意=関係筋

発行済 2019-11-28 11:13
© Reuters. 日韓、東シナ海上空の航空管制権見直しで基本合意=関係筋

[モントリオール/香港 27日 ロイター] - 日本と韓国は、最近起きた航空機のニアミスを受け、東シナ海上空の航空管制権を見直すことで基本合意した。

両国は現在、韓国の領空を通る「AKARA(アカラ)コリドー」と呼ばれる航路で、航空交通の管制を分担。韓国が南北、日本は東西間のフライトに指示を出している。東西間のフライトの多くは上海発着便だ。

しかし、日韓の管制当局は異なる無線周波数を使っており、飛行中に緊急事態が発生した場合や、乱気流回避のためや悪天候で高度変更が必要な場合、操縦士と連絡を取ることが難しいケースもある。

国連専門機関の国際民間航空機関(ICAO)は、ロイターの先の報道を認める形で、韓国が日本の管制権を引き継ぐことで基本合意に達したと明らかにした。

現在日本に管制権を移譲している中国も合意に含まれており、将来的に管制権を韓国に移譲する見通し。

ICAOのオルムイワ・ベナード・アリウ理事会議長はロイターとのインタビューで「われわれの提案が3か国によって受け入れられた」と説明。そのうえで、来年1月か2月に正式な合意が結ばれ、4月に発効する見通しだと述べた。

国際航空運送協会(IATA)は、今回の合意が「安全性と効率性に好影響を及ぼす」と確信していると表明した。

アカラ航路では今年、2機の民間航空機が異常接近する事態が発生。昨年には米フェデックスの航空機が韓国の格安航空機2機と衝突しそうになった。

日韓の協議に直接関与したアリウ氏は「個人として現状を憂慮していた」と述べ、「東京五輪の開催が近づいており、便数の大幅増を意味するからだ」と続けた。

同氏によると、今回の合意で日本側は航空路線の追加という恩恵を享受することになる。

さらなる路線追加につながる可能性もあり、東京五輪後に中国─韓国間の1路線についての協議が行われる見通し。

© Reuters. 日韓、東シナ海上空の航空管制権見直しで基本合意=関係筋

中国民用航空局(CAAC)からのコメントは現時点で得られていない。韓国国土交通省の当局者は27日、航空管制の問題をICAOに提起し、日本と協議中だと述べた。

日本の国土交通省当局者は、ICAOの原則に従ってアカラ航路について他国と協議しているとした。

*内容を追加しました。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます