[ローマ 28日 ロイター] - イタリアの連立政権を構成する「五つ星運動」のルイジ・ディマイオ党首は28日、ユーロ圏の救済基金である欧州安定メカニズム(ESM)改革の「手直し」を望むと発言した。
ESM改革は、加盟国が来年2月に合意することを目指している。ただイタリアのグアルティエリ経済・財務相は27日、改革が実質的に完了し、変更の可能性はないとの考えを示しており、政権内の足並みが乱れる恐れが出てきた。
五つ星運動の報道官によると、ディマイオ氏は「ESM改革をより良くすることはできる。われわれはまさにそこに向かっている」と述べた。またグアルティエリ氏とコンテ首相には全幅の信頼を置いているとしながらも、「イタリアの利益を守るためにこの話し合いを改善する必要がある」と訴えた。
ESM改革を巡っては、野党の極右政党「同盟」が、政府が議会の承認なしに合意に署名しようとして国民に背いていると批判している。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20191128T231937+0000