[カブール 29日 ロイター] - アフガニスタンの反政府武装勢力、タリバンは29日、米国と和平協議を再開する用意があると表明した。前日にトランプ米大統領がアフガニスタンを電撃訪問し、停戦に向けた意欲を示していた。
トランプ大統領は28日、大統領就任後初めてアフガニスタンを予告なしに訪問。「タリバンはディール(取引)をしたがっている。われわれはタリバンと協議を行う」とし、「われわれは停戦が必要だと言ったが、タリバンは拒否した。今はタリバンが停戦を望んでいると考えている。そのような展開になるだろう」と述べていた。[nL4N28841A]
今週、タリバンの幹部2人はロイターに対し、前週末からカタールの首都ドーハで米政府側と協議していると明らかにしている。
タリバンの広報担当者は29日、ロイターに「協議を再開する用意がある」と発言。「われわれのスタンスは今も変わらない。和平協議が始まるのならば、停止したところから再開することになる」と語った。
9月、タリバンが、米兵を含む12人が死亡した攻撃の犯行声明を出したことを受け、トランプ大統領が和平協議を中止した。
タリバンの広報担当者は「トランプ大統領のアフガニスタン訪問が、協議再開に真剣である証拠だと願っている」と述べた。