[メキシコ市 1日 ロイター] - メキシコのロペスオブラドール大統領は1日、メキシコ市で行った就任1周年の演説で、同国の経済成長は今年、予想よりも低調にとどまったと指摘しつつも、富は現時点で従来よりも平等に分配されるようになったと強調した。
ロペスオブラドール氏は年率4%の経済成長を公約に掲げて大統領に就任したが、その後経済は低迷し、今年上半期には緩やかな景気後退に陥った。
外国からメキシコへの投資は持ちこたえたが、国内投資家は、就任から数週間後にメキシコ市の新空港建設計画を突然撤回した措置など大統領の決定に動揺した。
ロペスオブラドール氏は福祉プログラムを経済政策の中心に据えたほか、貧困層を支援するためとして物流系統から中間業者を排除した。
メキシコは経済成長を高める上で米国市場への輸出に大きく依存しており、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定「USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)」の批准を米国に強く働き掛けている。メキシコは新協定を批准済み。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20191202T004907+0000