[フランクフルト 30日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラ (O:TSLA)によるドイツの首都ベルリン近くに同社初の欧州工場を建設するとの今月の発表は、EVやエネルギー貯蔵を手掛ける関連企業の呼び水になる─ベルリンを囲むブランデンブルク州のディートマール・ウォイドケ首相が独ウェルト紙とのインタビューで語った。
ウォイドケ首相は「こうした企業はもう準備を進めている。地域社会や地域の事業開発計画部門に問い合わせがあると聞いている。テスラは他の企業を呼び込む」と述べた。
ウォイドケ氏は、同州が既に他社とも協議を行っていることを明らかにしたが、守秘義務を理由に具体名は挙げなかった。その上で「クリスマス前には発表できるだろう」と付け加えた。
独高級車メーカーのBMW (DE:BMWG)とダイムラー (DE:DAIGn)が新工場建設地としてハンガリーを選び、自動車大手フォルクスワーゲン (DE:VOWG_p)製ディーゼル車の2015年の排出ガス不正を巡る問題で、自動車業界全体が大打撃を受けたドイツにとって、テスラの計画は強力な後押しになる。