[東京 2日 ロイター] - 財務省が2日発表した10月の税収実績は、前年同月比1.5%増の3兆8826億円だった。前年同月比でのプラスは7カ月ぶり。源泉所得税の増加が税収を押し上げた。
源泉所得税は前年同月比7.6%増の1兆0279億円、消費税は同3.1%増の1兆5318億円だった。10月からは消費税率が8%から10%に引き上げられたが、「消費税引き上げ分の納付は10月にはほとんどない」(財務省)という。
10月までの累計税収実績は前年同月比3.5%減の20兆5842億円だった。進ちょく率は32.9%で、前年同月の35.3%を下回って推移している。
財務省は税収見通しについて「課税実績や経済見通しなどさまざまな要素を踏まえる必要があり、現時点で具体的な見通しを言うことは難しい」とコメントした。
麻生太郎財務相は11月19日の閣議後会見で、2019年度の税収見通しについて、当初計画の62.5兆円を「下回る可能性が十分にあり得る」と語っている。
(志田義寧) OLJPTOPNEWS Reuters Japan Online Report Top News 20191202T081125+0000