💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

米下院委、弾劾訴追案を週内にも採決へ 共和党が必死の抵抗

発行済 2019-12-10 10:10
© Reuters. 米下院委、弾劾訴追採決へ週内投票 トランプ氏は「宣誓破った」

[ワシントン 9日 ロイター] - 米下院司法委員会は9日、トランプ米大統領弾劾訴追を巡る公聴会を開催した。多数派を占める民主党はトランプ大統領が政敵の調査を実施するようウクライナに圧力を掛けたことは、自由で公正な選挙と国家安全保障に対する「明白かつ現在の危機」と指摘した。

この日の公聴会は弾劾条項の決定に向け重要なステップと位置付けられる。下院司法委は、弾劾訴追状を下院本会議の採決に掛けるかどうかを決定する投票を週内にも実施する可能性がある。

下院司法委のナドラー委員長(民主党)は公聴会の冒頭で、トランプ大統領の不正行為を示す幅広い証拠が存在すると言明。「証拠はトランプ大統領が国よりも自己の利益を優先させたことを裏付けている。国民に対する最も基本的な責務に違反し、大統領就任の宣誓を破った」と述べた。

一方、共和党は、民主党はトランプ氏による権力乱用や議会妨害などの直接的な証拠がないまま政治的動機に基づきトランプ氏の退陣を実現しようとしていると非難。同委の共和党トップ、コリンズ議員は「民主党は弾劾訴追状の採決を何が何でも行うつもりだ」と述べた。

民主党のバイデン前副大統領を調査するようウクライナに不適切な圧力をかけたと示す証拠はなく、調査を迫るためにウクライナへの軍事支援を停止したりホワイトハウスでの首脳会談をちらつかせたと示す直接的な証拠は存在しないと共和党側は主張した。

共和党議員は公聴会で繰り返し異議を唱えるなどして議事進行を妨害し、弾劾調査を主導した下院情報特別委員会のシフ委員長の証言を求めた。ナドラー氏はこれを拒否した。

© Reuters. 米下院委、弾劾訴追採決へ週内投票 トランプ氏は「宣誓破った」

一方、下院司法委で民主党が選任した主任弁護士、ダニエル・ゴールドマン氏は公聴会で「トランプ氏が選挙で勝つために、外国に力を貸すよう執拗に求め続けているのは、米国の自由で公正な選挙および国家安全保障に対する明白かつ現在の危機だ」と訴えた。

共和党側の弁護士、スティーブン・カスター氏は公聴会で、民主党が不正を証明しているとして提示してきた事実には異なる説明が可能だと反論。トランプ氏はウクライナのゼレンスキー大統領との7月25日の電話会談で、自身の政治的な利益のためではなく、「ロシア疑惑捜査を巡る対立から米国が前進するのを後押しするために」バイデン氏の調査を依頼したとの見解を示した。

*内容を追加しました。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます