[ロンドン 9日 ロイター] - ジョンソン英首相は10日、野党労働党の伝統的な支持地盤であるイングランド中部スタッフォードシャーで遊説する。欧州連合(EU)離脱を来年早期に実現し、EUルールを英国独自の新しいルールで塗り替えようと訴える見通し。
労働党はブレグジット(英のEU離脱)問題を半年以内に「片付ける」と公約してきたが、コービン党首は公的医療制度および教育関連の支出引き上げや国家の役割拡大に重きを置く姿勢を示してきた。
これに対し、ジョンソン氏は10日の演説で「離脱すればブレグジットによる様々な機会が生じ、輝かしい未来が我々を待つことになる」と強調する。演説の抜粋が事前に公表された。
「EUルール集を文字通り引き裂き、独自の新しいルール集を作成できる。再び独立すればこれだけではなく多くのことが可能になる」と述べ、12月12日の総選挙で自身の再選に向け与党保守党を支持するよう訴える。
世論調査では、保守党が労働党に支持率でリードを保っているが、労働党が差を縮めていると示す調査も一部にある。まだ態度を決めていない有権者も多いため、結果を予想するのは難しい。
ジョンソン氏の陣営は労働党の地盤の切り崩しを狙い、イングランド北部と中部で攻勢を強めている。