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ロシア、介入疑惑否定の通信記録公表を提案 米は拒否=外相

発行済 2019-12-11 06:18
更新済 2019-12-11 06:22
ロシア、介入疑惑否定の通信記録公表を提案 米は拒否=外相

[ワシントン 10日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は10日、ロシアによる2016年の米大統領選挙への介入疑惑について、同国政府が疑惑の否定につながる米政府との通信記録を公表する意向を示したが、米側がこれを阻止したことを明らかにした。

ラブロフ外相は訪問先のワシントンでポンペオ米国務長官と会談。ポンペオ長官との共同記者会見で、16年の米大統領選への介入疑惑を改めて否定。「根拠のない疑惑を払拭し、全てを明白にするために、16年10月から17年11月にかけての通信記録の公開を米国に提案した。ただ残念なことに米政権はこれを拒否した。ロシアは公表する用意ができていた」と述べた。

ラブロフ外相が具体的にどの通信記録について言及していたのかは現時点では明らかになっていない。ただラブロフ氏は、オバマ前政権下で米ロ間に「存在していたチャンネル」が利用されたと説明。その後、ロシア側が疑惑について直接協議する機会を申し入れた際、このチャンネルは「応答しなくなった」と述べた。

ポンペオ長官は共同会見で、ロシアに対し来年11月の米大統領選に介入しないよう警告。「これは明らかに容認できることではなく、ロシア側にわれわれの要請を明確に伝えた。トランプ政権は米選挙の全体性の保全に常に取り組んでいる。ロシアを含む外国勢力が米国の民主手続きの阻害に動いた場合、われわれは対応する」と述べた。

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