[マドリード 10日 ロイター] - ケリー元米国務長官は10日、世界の豊かな国々は「大人らしく振る舞う」ことができておらず、パリ協定で設定された地球温暖化に対する目標達成のため十分に行動していないと述べた。
ケリー氏はオバマ前政権下で国務長官を務め、2015年のパリ協定締結に当たり中心的役割を果たした。
ケリー氏は、ロイターに対し、20カ国・地域(G20)は排ガス削減計画や貧困国への資金支援で後れを取っていると語った。
同氏は「大人らしく振る舞う義務は主にG20各国にある。偉大な国々がそうしなければならないように」と強調した。
さらに同氏は「われわれは(目標から)後れを取っているという点で、危機的な段階にある。米国による主導力の欠如が一つの要因だ」と話した。
トランプ米大統領は同国を来年、パリ協定から脱退させるための手続きを開始した。