[12日 ロイター] - スイス政府は12日、最新の経済見通しを発表し、来年の経済成長率が1.7%になるとの予想を据え置いた。進行中の通商摩擦や世界景気の減速が来年にかけて成長の重しになるとした。
輸出依存型となっているスイス経済はユーロ圏の成長鈍化に足を引っ張られている。
政府は2019年の経済成長率見通しを0.9%とし、9月時点の0.8%から上方修正した。
政府は20年に成長率が加速する背景について、スポーツイベントが寄与するとした。
政府エコノミストのRonald Indergand氏は「2019年は全般的に低迷の年となっている。20年も抑制的な年となるだろう。通商摩擦を巡る大きなリスクは残っており、状況が幾分落ち着いたとはいえ、リスクは高まったままだ」と述べた。