[香港 17日 ロイター] - 香港の張建宗(マシュー・チュン)政務官は17日、比較的落ち着いていた抗議活動が最近暴徒化したことは非常に遺憾だと述べた。
15日に行われた抗議デモでは、警官隊が夜遅くにデモ隊と衝突し、約2週間ぶりに催涙ガスを使った。
同政務官は定例会見で「暴徒を止める取り組みは終わっていない。引き続き取り組む必要がある。同時に根深い問題の解決に向けた努力も必要だ」と語った。
香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は16日、北京で中国の習近平国家主席と会談した。
習主席は林鄭長官への支持を表明し「最も難しい時期」に香港のトップを務める長官の勇気を称えた。林鄭長官は、中国の李克強首相とも会談を行った。
李首相は林鄭長官と面会し、香港はまだジレンマから抜け出していないと指摘。「香港政府は努力を続け、法律に沿って暴力と混乱を収拾し、秩序を回復する必要がある」と語った。
香港では17日に全土で抗議デモが予定されている。また、クリスマスにかけても抗議活動は続く見通し。
習近平国家主席は18日、3日間の日程でマカオを訪問する予定。マカオではまだ抗議活動は行われていないが、習主席の訪問を控え、警備が強化されている。