[ニューヨーク 31日 ロイター] - 米国時間の原油価格は1%下落した。ただ米中貿易摩擦の緩和や主要産油国による減産継続を背景に年間上昇率は北海ブレント先物 (LCOc1)で約23%、米WTI原油先物 (CLc1)で34%と、ともに3年ぶりの大きさだった。
北海ブレントのこの日の清算値は1%(0.67ドル)安の1バレル=66.00ドル。WTI先物は1%(0.62ドル)安の61.06ドル。年内最終売買日で商いが低調だったため、荒い値動きとなった。
来年の原油先物は大幅に上昇または下落するとは想定されていない。31日公表のロイター調査によると、北海ブレント先物は1バレル=63ドル近辺と現値水準をやや下回る水準で推移するとみられている。石油輸出国機構(OPEC)の減産による影響が需要減少で相殺されるとの見立てだ。
フィリップ・フューチャーズのアナリスト、ベンジャミン・ルー氏は「2020年第1・四半期は堅調な米シェール生産や低調な世界成長などが原油価格の逆風になるだろう」と述べた。