[パリ 6日 ロイター] - フランスのルドリアン外相は6日、イランの核合意は崩壊しつつあるとし、欧州の主要国はイランの最近の核合意違反への対抗策として、紛争解決メカニズムの手続きを取るかどうかを数日以内に決定すると明らかにした。
イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官がイラクの首都バグダッドで米軍に殺害されたのを受けて、イラン政府は5日、2015年に欧米などと結んだ核合意からの逸脱をさらに進め、ウランの濃縮活動を無制限に進める方針を表明した。
ルドリアン氏はBFMテレビ番組で「この(イランの)決定は、イランがウランの濃縮活動を規模や場所、使う遠心分離機の数の制限なしに行えることを意味している」とし「繰り返される違反により(核)合意の長期的な正当性が問われている。紛争解決メカニズムの手続きを行うことを検討しており、数日以内に決断する」と説明した。
紛争解決メカニズムの手続き開始は、対イラン国連制裁の再開に道を開く。