[シンガポール 7日 ロイター] - 原油先物価格は7日、1%超下落した。投資家は、中東情勢の緊迫化による供給への影響を見極めようとしている。
0324GMT(日本時間午後0時24分)時点で、ブレント先物 (LCOc1)は0.82ドル安の1バレル=68.09ドル。一時、1.5%安の67.86ドルをつけた。
米WTI先物 (CLc1)は、0.74ドル安の62.53ドル。一時、1.5%下落し、62.30ドルをつけた。
イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官がイラクの首都バグダッドで米軍に殺害されたのを受けて、米国とイランの対立が一層激化し、原油供給に影響が及ぶとの見方から、原油価格は過去2営業日大幅に上昇した。ただ、中東情勢の緊迫が幅広い地域に及ぶとの懸念は一部のアナリストの間で和らいでいる。
ナショナル・オーストラリア銀行のコモディティリサーチ部門代表、ラックラン・ショー氏は「市場は明らかに供給に影響が及ぶことを警戒しているが、そうした状況になる可能性は低いようだ」との見方を示した。