[ロンドン 18日 ロイター] - ジャビド英財務相は、欧州連合(EU)離脱後に英実質経済成長率を倍程度に押し上げることを目指すと表明した。世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)出席に先立ち英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙のインタビューに応じた。
EU離脱後の通商交渉については、EUのルールに従うつもりはないと明言。「(EUルールに)合わせることはしないし、われわれがルールを受け入れることもない。われわれは単一市場にはとどまらず、関税同盟にもとどまらない。これを年末までに実現する」と語った。
英国では、国境での通関規制や手続きを簡素化するため、製造業などの間で離脱後もEUのルールを一部受け入れることを望む声もある。
FTによると、ジャビド財務相は、技能訓練やインフラへの投資拡大を通じて、年間の経済成長率を20世紀後半にみられた2.75%に押し上げることを望んでいる。
英国の経済成長率は、2019年に1.3%程度だったもよう。イングランド銀行(英中銀)は、EU離脱後に移民減少や通商摩擦が予想されることから、成長率を長期的に大幅に加速させることは困難とみている。