[コンコード(米ニューハンプシャー州) 19日 ロイター] - 11月の米大統領選の民主党候補、バーニー・サンダース上院議員が19日、対立候補のジョー・バイデン前副大統領の社会保障政策をあらためて批判した。予備選の開始を2週間後に控え、民主党の最有力候補2人がジャブの応酬を繰り広げている。
バイデン氏は18日、自身が退職者・障害者向け社会保障プログラムについて語った演説の一部をサンダース陣営が抜き出し、有権者に送って真意を誤解させていると批判していた。
サンダース氏は選挙運動のために立ち寄ったニューハンプシャー州コンコードで記者団に対し、バイデン氏の記録を見れば「社会保障を削減する必要性を繰り返し語ってきたことが分かる」と語った。
文脈を無視してバイデン氏の発言を一部抜き出しているとの批判については、1回の演説だけでなく、1995年に政府に予算均衡を義務付ける憲法修正に賛成票を投じた点など、過去の実績全体が「社会保障削減が適切だと考えている」ことを示していると反論した。
これに対し、バイデン氏陣営の報道担当者は、同氏が「社会保障の擁護者」であり、保障拡大を主張していると述べた。
サンダース氏は「ジョー(バイデン氏)は友人で、彼が好きだが、われわれの実績について語るのは何も悪いことではない」とも述べた。
バイデン氏は19日、サンダース氏陣営による攻撃から身を守るための献金を支持者に呼びかけた。
サンダース氏は、もう1人の民主党有力候補であるエリザベス・ウォーレン上院議員とも緊迫したやり取りを繰り広げたばかり。