[カイロ 27日 ロイター] - 過激派組織「イスラム国(IS)」は27日、音声メッセージを発表し、ユダヤ人やユダヤ人居住地を攻撃するようISの兵士に呼び掛けた。
さらにトランプ米政権が近く公表する中東和平案に言及し、イスラム国は「世紀の合意」とされる同案が失敗に終わることを望むと述べた。
音声はISのアブ・ハムザ・アル・クレシ報道官の声とみられるが、ロイターは確認を取れていない。
クレシ報道官とみられる人物はメッセージで「ユダヤ人との戦闘を妨げている国境やダムを除去しようとしているイスラム国の戦闘員に合流するよう呼び掛ける」とし、特にエジプト、およびシリアのIS戦闘員に対し、イスラエルの標的に対し国境を超えて攻撃を行うよう呼び掛けた。
イスラム国はイスラエルとパレスチナ間の紛争に大きく関与していない。米カーネギー国際平和財団のH・A・ヘリアー氏は、今回のメッセージについて、同紛争を懸念していることを表明することで存在感を示そうとしたのではないかとの見方を示している。
トランプ米大統領はこの日、ホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相と会談。米政府の中東和平案を28日に発表すると明らかにした。
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