[マドリード 28日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのデコス・スペイン中銀総裁は28日、世界貿易機関(WTO)は各国の貿易紛争の仲裁機関として重要な役割を担っているため、現在の機能不全の解決策を見つけることが急務であると述べた。
WTOの紛争処理手続きは現在、委員の欠員によって機能不全に陥っている。上級委の委員補充に米国が反対し、審議ができなくなったため。
デコス総裁は「WTOの紛争解決システムは、その適切な機能と予見可能性において重要だ。そのため、現在の上級委の機能不全に対する解決策を見つけることが急務だ」と語った。
また欧州経済が減速する中で、より財政余地のある国が経済支援に向け一段の財政刺激策を実施することにより貢献できると述べたほか、ユーロ圏の銀行同盟やユーロ圏共通の欧州預金保険スキーム(EDIS)および財政安定メカニズムの設立に同意を示し、資本市場同盟の構築に向け前進するよう要請した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200128T200039+0000