[東京 29日 ロイター] - 菅義偉官房長官は29日午前の会見で、新型肺炎の感染が拡大している中国の湖北省・武漢から今朝帰国した同省在留邦人206人のうち、4人が体調不良であることを明らかにした。この4人は医療機関を受診することになり、その他の帰国者も2週間自宅待機をしてもらい、健康管理を行っていくとの方針を示した。
菅長官によると、帰国希望している在留邦人はまだ440人いる。帰国者は武漢出国時に日本の医療チームによる健康チェックを行い、搭乗可能と判断された。体調不良者の具体的な症状について詳細な言及はなかった。
帰国者に対しては、今日にも健康管理上の留意点を説明。体調不良ではない帰国者は自宅待機となるが、遠方者についてはホテルで滞在してもらう対応を取る。菅長官は、厚労省など関係機関が連携して、ウイルス検査なども含め帰国者の一人一人の健康管理に万全を期していくとした。