[サンパウロ 29日 ロイター] - ブラジル食肉加工大手JBS (SA:JBSS3)のジルベルト・トマゾニ最高経営責任者(CEO)は29日、中国で発生した新型コロナウイルスにより、同国産食肉の輸入に悪影響が及ぶとはみていないと述べた。
トマゾニCEOは、中国では2000年代に、今回の新型肺炎に匹敵する重症急性呼吸器症候群(SARS)が発生したが、中国の食肉輸入は実際、増加したと指摘した。
トマゾニCEOと、同じくブラジル食肉加工大手BRFのルズCEOは、20年の中国の食肉輸入の増加は続くとの見方を示した。アフリカ豚コレラ(ASF)の影響が続いているためという。
JBSのトマゾニ氏は、当地の業界会合で、アフリカ豚コレラが世界の食肉市場に与える影響は、20年にピークを迎えるとの見方を示した。
トマゾニCEOはまた、中国の輸入業者が食肉価格引き下げの再交渉を求めているとのうわさが、市場では多く流れていると認識しているとしながらも、JCBがこうした交渉をしているかどうかについて、詳細を明らかにしなかった。価格をより抑制するため、中国で長期的な関係を構築していくと述べるにとどまった。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200129T235558+0000