[ヨハネスブルク 30日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は30日、南アフリカ経済について、国営企業の経営悪化に加え、これまでの政府支援ですでに高水準にある財政赤字が増大していると指摘し、2020年の経済成長率は0.8%にとどまるとの見通しを示した。
今月実施した定例の見直し後に声明を発表し、「国営企業の脆弱性により十分なサービスができなくなっている。政府支援、もしくは政府介入が財政の重しになっている」と指摘。「経済成長率は19年の推計0.4%から、20年は0.8%、その後は1.5%と、回復の足取りは緩慢になると予想している」とした。
過去1年半におよぶ計画停電で昨年の南ア経済は2四半期でマイナス成長に陥ったほか、水道やヘルスケアなどの公共サービスが滞った地域では抗議活動や暴動も発生している。
政府委員会は先週、国営電力会社エスコムの計画停電による昨年の経済損失について、最大1200億ランド(83億ドル)に上ったとの推計を発表した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200130T213738+0000