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米石油大手、原油急落で投資見直し 安値続けば北米操業継続も疑問

発行済 2020-03-11 05:31
© Reuters. 米石油大手、原油急落で投資見直し 安値続けば北米操業継続も疑問

[ロンドン/ヒューストン 10日 ロイター] - 原油価格の急落を受け、シェブロン (N:CVX)を含む大手米石油会社の間で設備投資を削減する動きが相次いでいる。

シェブロンは原油価格の急落を受け支出削減を模索していると表明。「設備投資削減に向けた代替策を模索している。これにより短期的な生産は低下するが、長期的な価値は温存されると予想している」とした。

JPモルガンによると、シェブロンが支出計画を完全にカバーするには原油価格が1バレル=55ドル近辺にある必要がある。

このほか、米石油・天然ガス開発のマラソン・オイル (N:MRO)は支出を前年比少なくとも30%削減する方針を表明した。

米エネルギー大手オキシデンタル・ペトロリアム (N:OXY)は約32%の支出削減に加え、86%の減配を発表。これにより年間41億─43億ドルの資金を節減でき、原油価格が1バレル=30ドル近辺でも耐えられるようになるとした。

調査会社ライスタッド・エナジーは、原油価格が1バレル=30ドル近辺にとどまった場合、全体の原油探査・生産(E&P)費用は2020年は1000億ドル 、21年は1500億ドル削減されると予想。「石油会社はあらゆる手段を用いて利益を生まない事業を廃止する」とした。

パッカーズ・プラス・エナジーサービシズのイアン・ブライアント氏は「原油価格崩壊前から北米の原油産業は収益分岐点に近づいていた」とし、「原油価格が現在のような水準にとどまれば、北米で操業を継続するかどうかが問われることなる」と述べた。

*内容を追加しました。

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