[クアラルンプール 27日 ロイター] - マレーシアのムヒディン首相は27日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響に対処するため、2500億リンギ(582億8000万ドル)規模の経済対策を発表した。
経済対策の発表は過去1カ月で2度目。
同国では、新型コロナの感染者が今週2000人以上に倍増し、東南アジアで最多となっている。死者は23人。
政府は渡航・移動制限を来月14日まで延長した。
首相は国民向けのテレビ演説で「この前例のない状況には前例のない措置が必要だ」と表明。
対策には、新型コロナの感染拡大で影響を受けた世帯に対する一時金の支給や公共料金の値下げのほか、中小企業向けの支援策・雇用維持対策が盛り込まれている。
また中堅企業・大企業向けの500億リンギ規模の融資制度も創設する。企業の運転資本向けの融資について融資額の最大80%を保証する。
公共福祉向けの予算は1280億リンギ。1000億リンギは企業の支援に充てる。
マレーシア政府は先月、200億リンギ規模の経済対策を発表している。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200327T092652+0000