[2日 ロイター] - 格付け会社フィッチは、2020年と21年の石油価格見通しを引き下げた。新型コロナウイルスの感染拡大が短期的な世界経済見通しや原油需要を低下させ、供給過多につながるとした。
今年の需要は19年から日量数百万バレル減少すると予想。世界消費量の35%を占めるジェット燃料やガソリンが最も影響を受けるという。
北海ブレント価格 (LCOc1)は今年、平均で1バレル=35ドルと想定。第1・四半期平均が51ドルだったことを踏まえ、年末までの平均は30ドルになると予想。価格は第2・四半期に底を打ち、その後は緩やかに回復すると見通した。
さらに、供給過剰で世界的に在庫が増えることから、21年の価格予想も平均45ドルに引き下げた。