[香港 27日 ロイター] - 香港政府は27日、立法会(議会)の周辺に機動隊を配備した。中国が制定を目指す「香港国家安全法」で香港の自由が脅かされるとの懸念が高まる中、この日の香港立法会では、中国の国歌を侮辱する行為に刑罰を科す条例案が審議されることになっている。
立法会の周囲には数百人の機動隊員が厳重な警備体制を敷き、高さ2メートルの防護壁も設置された。
香港市内では、デモ参加者が道路を封鎖したり、複数個所での抗議活動を呼びかけるなどし、爆発物を所持していた疑いで逮捕者も出ている。
国歌条例は来月にも成立する見通しで、違反者には最高で3年の禁錮刑と5万香港ドル(6450米ドル)の罰金が科されることになる。抗議活動家や民主化賛成派の議員らは、こうした動きは中国政府からの干渉が強まる兆候だと非難している。