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スウェーデン中銀、回復局面ではマイナス金利の可能性=副総裁

発行済 2020-05-27 20:17
更新済 2020-05-27 20:18

[ストックホルム 27日 ロイター] - スウェーデン中央銀行のセシリア・スキングスレー副総裁は27日、新型コロナウイルスで打撃を受けた国内経済の回復を支援するため、利下げしてマイナス金利に回帰する可能性があるとの見解を示した。

中銀はこれまで、ドル建て・クローナ建ての融資や量的緩和プログラムの拡大など、一連の金融システム対策を打ち出している。ただ、他の主要中央銀行とは異なり、政策金利は据え置いている。

スキングスレー副総裁は「金利も、可能性のある手段として検討している」と述べ、「コロナ危機の最悪期が過ぎ去った時、景気回復を支援するために(政策金利の)レポレートも使う可能性がある。しかし、それは今後の課題だ」と語った。

レポレートは現在ゼロ%。コロナ危機前からすでに超低水準にあり、これ以上引き下げてマイナス金利に回帰しても効果がないか、あるいは副作用が大きいとの指摘もある。レポレートは2015年初めから2019年末までマイナス0.50%だった。

ノルデアのエコノミストは「誰かがマイナス金利の代償を支払わなければならない」とした上で、「それだけでなく、景気回復にはある程度時間がかかるとみられることから、もし再び利下げをしたら、長期にわたってマイナス金利を維持することを迫られる可能性がある」との見方を示した。

スキングスレー副総裁は金利市場<0#RIBA=>は利下げの可能性を織り込んでいると指摘、「懐疑的な向きもいるが、金利市場は政策金利が再びマイナスとなる可能性があることを理解している」と語った。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200527T111625+0000

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