[チューリヒ 29日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)は29日、短期金融市場への資金供給を強化すると発表した。「必要に応じて」追加オペ(公開市場操作)をレポ取引の形で実施するとした。
また流動性供給プログラムの特別金利を調整する。「これまで特別金利は政策金利に50ベーシスポイント(bp)上乗せしていた」とし「しかし特別金利の下限は現在の0.5%以上から0%以上に引き下げられる」と説明した。7月1日から適用するとしている。
流動性供給プログラムによりスイスの銀行は想定外の短期的な流動性のボトルネックを解消することができると指摘した。
レポ取引を強化し、翌日物平均金利(SARON)を目標とするマイナス0.75%に近い水準を目指すとしている。
アナリストによると、中銀はこのところ、市場金利が目標水準を上回るおそれがある場合、その調整手段としてレポ取引を活用していた。
スイスではこれまで、13万社に対して155億スイスフラン(163億6000万ドル)の緊急資金を提供。銀行は中銀からの流動性供給を受け、政府保証の融資を実施している。
*内容を追加しました。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200629T091355+0000