[ソウル 30日 ロイター] - 国連人口基金(UNFPA)が30日公表した年次報告で、韓国の出生率が世界最低となった。女性が仕事と生活上の必要とのバランスで苦慮している実態が浮き彫りとなった。
調査では、韓国の出生率は1.1人で、調査対象となった201カ国中最低だった。
UNFPAソウル事務所のWon Do-yeon所長はロイターとの電子メールによるインタビューで、「教育と仕事において女性は平等を獲得しているが、子どもの世話や家庭の切り盛りという、いわゆる『セカンドシフト』のため、より多くの子どもを持つ決断を阻害されている」と述べた。
そのうえで、出生率低下を反転させるには、女性の権限を拡大するほか、男性の(家事への)参加と支援を強化する政策を含め、より広範囲な改革が必要と指摘した。