[ジュネーブ 7日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)の報道官は7日、中国で腺ペスト感染例が報告されていることについて、「十分に制御」されており、高リスクとは考えられない、と述べた。
中国・内モンゴル自治区内のバヤンノール市当局は5日、前日に病院から腺ペストが疑われる症例が報告されたことを受け、警報を発令した。[nL4N2ED0K6]
WHOのマーガレット・ハリス報道官は「中国での感染状況を注視しており、中国および内モンゴル自治区の当局と連携している。現時点では高リスクとは考えていないが、注意してみていく」と述べた。
中世に「黒死病」と呼ばれた腺ペストは感染しやすく、死に至るケースもある。ペスト菌はネズミやリスなどの齧歯動物が保有していることが多い。中国でペスト感染が確認されることは珍しくないが、近年では流行はほとんど起きていない。