[ドバイ 7日 ロイター] - アラブ首長国連邦(UAE)の主要都市ドバイは7日、外国人観光客の受け入れを再開した。3月にUAEが新型コロナウイルス感染症の対策でロックダウン(都市封鎖)を導入して以来、約4カ月ぶりとなる。
ドバイのホテルでは、感染予防のためのマスクを着用した従業員が客室の消毒作業を行い、営業再開の準備を進めている。
大型水族館やウォータースライドで知られるリゾートホテル、アトランティス・ドバイの担当者は、徐々に予約が入ってきていると述べ、第4・四半期になれば、かなり客足が戻るだろうと期待を示した。
新型コロナは観光業を始め、ドバイの経済にに大きな打撃を与えた。観光業はドバイの国内総生産(GDP)の11%以上を占める。感染予防のため多くのホテルが営業停止を余儀なくされ、客室稼働率は10%以下に落ち込んだ。
UAEはまだ外国人観光客の受け入れを全面的には再開していない。ただ、3月から停止している航空便を先月、市民やUAE居住者向けに再開した。
ドバイのホテル関係者は、世界的に新型コロナの感染が続いていることに加え、湾岸地域は夏がオフシーズンになることから、観光客の回復はしばらく期待できないとの見方を示した。現在予約の大半は中東と欧州からの渡航者で、9月末まで客室稼働率は25%程度にとどまるとの見方を示した。