[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)は7日、今年の米国の原油生産は日量60万バレル減の1163万バレルになるとの見通しを示し、予想される減少幅は従来予想の日量67万バレルよりも小幅にとどまるとした。
米国の石油や他の液体燃料の消費量は今年、日量210万バレル減少し、1834万バレルになると予想。従来予想では同240万バレル減としていた。
原油価格は今年、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)を受けた渡航制限などで世界的な需要が減退し、暴落した。
EIAは今年の世界の石油消費については日量815万バレル減の9289万バレルを予想。従来予想は日量834万バレル減だった。
EIAは、米国での液体燃料の消費の落ち込みのピークは過ぎ、今年後半から来年にかけて徐々に消費は上向くとの見方を示した。
来年の米原油生産については、第2・四半期に日量1100万バレルを割り込むまで落ち込んだ後にやや持ち直し、平均では日量62万バレル減の約1101万バレルになると見込んだ。
来年の米石油需要は、日量160万バレル増の1994万バレルと予想。従来予想は日量140万バレル増だった。