[モスクワ 7日 ロイター] - ロシア政府は7日、英国が人権侵害を巡りロシア人25人を制裁対象に指定したことを受け、対抗措置を講じる考えを示した。
英国は6日、人権侵害に関与した人物による資金洗浄を防ぐ措置の一環として、ロシア人25人とサウジアラビア人20人を制裁の対象に指定した。その中には、プーチン大統領の側近でロシア連邦捜査委員会委員長のアレクサンドル・バストルイキン氏も含まれている。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は「そのような非友好的な措置は遺憾だ」とした上で、「当然、ロシアの国益にかなう範囲で相互主義の原則や何らかの報復措置が適用される」と述べた。
ジョンソン英首相の報道官はロシアの反応について問われると、「外相が明確にした通り、この制裁制度は国を標的とするものではない。重大な人権侵害に関与した個人や組織への的を絞った制裁を可能にする制度だ」と述べた。