[北京 8日 ロイター] - 中国外務省の傳聡・軍縮局長は8日、米国が核保有数を中国と同じ水準に引き下げるのであれば、米ロの軍縮協議に「喜んで」参加すると述べた。
米政府は、来年2月に期限が切れる米ロの新戦略兵器削減条約(新START)の延長を議論する交渉に、繰り返し中国を招待している。
同局長は8日、北京で記者団に対し、交渉参加に関心はないと改めて表明した。
同局長は「保証するが、もし米国が中国と同水準まで下げる用意があると表明すれば、次の日から喜んで参加する」とした上で「そのようなことが起きないのはわかっている」と述べた。
米政府が中国を交渉に招待していることについては「関心をそらすための策略に過ぎない」とし、米国が新STARTの延長に背を向ける口実になると指摘。
「本当の狙いは、あらゆる制限から解き放たれ、本当の敵国や仮想敵国に対し軍事的に優位に立つフリーハンドを得ることにある」と述べた。
同局長は「(中国は)国際的な核軍縮プロセスを敬遠しない」とし、核のリスク削減に関するあらゆる問題について、国連安保理常任理事5カ国の枠組みで協議する用意があると述べた。
*内容を更新しました。