[パリ 8日 ロイター] - フランスのカステックス新首相は8日、新型コロナウイルス感染の第2波が発生しロックダウンを再び実施しなければならなくなった場合は、全土ではなく対象地域を絞って実施する方針を示した。
フィリップ前内閣は3月半ばから5月11日まで全土に厳しい封鎖措置を導入した。一部の規制は今も継続している。
カステックス首相はBFMテレビに対し「第2波に備えなければならないが、経済、社会面で深刻な影響をもたらした3月のような全土封鎖は実施しないつもりだ。実施するとしたら対象を絞ったものになる」と述べた。
新型コロナの影響で中断している組合や企業との年金改革を巡る協議を20日までに再開する見通しを示した。
また医療従事者の賃金引き上げに75億ユーロを投じる方針を確認。組合側の90億ユーロへの増額要求については、新型コロナ対応で財政が圧迫されているとして否定的見解を示した。