[ニューヨーク 8日 ロイター] - 米ニューヨーク州クオモ知事は8日、新型コロナウイルス流行に伴い閉鎖されている州内の学校再開の時期や方策を巡る協議は続いており、8月第1週に最終決定すると述べた。
クオモ知事によると、各学区が7月末に提出する学校再開計画を踏まえ、州政府は8月1─7日に学校再開の可否に関する決定を発表する見通し。
トランプ大統領がこの日、学校を秋に再開しなければ連邦政府の補助金を打ち切ると警告したことについては、クオモ知事は「学校の管理・運営に関し連邦政府に法的権限がないことを明確にしたい」とし、「われわれが安全と判断すれば、学校を再開する」と言明した。
また、米疾病対策センター(CDC)が示した学校再開に向けた指針をトランプ大統領が「過度に厳格でコスト高」と批判したことについても、「自分の方が専門家よりも生徒の健康を守る術を良く分かっているのか。子どもの安全を軽視するのか」とけん制した。
ニューヨーク市のデブラジオ市長はこの日、9月に学校再開を目指す計画を発表。生徒の分散登校と自宅学習を組み合わせる内容となっている。
計画は州政府からの承認が必要。ニューヨーク市の公立学校は110万人の生徒を抱え、全米で最大規模。