[サンディエゴ 12日 ロイター] - 米カリフォルニア州サンディエゴの米海軍基地に定期保守点検のため停泊中の強襲揚陸艦ボノム・リシャールで12日朝、爆発と同時に火災が起き、乗っていた21人が軽傷を負い病院に搬送された。海軍と地元消防当局が明らかにした。
海軍少将は記者会見で、燃料や兵器が爆発したのではなく、密閉された空間に圧力が加わって熱が急速に放出されたことが爆発につながったと考えられると説明した。その上で、正確な出火原因は分かっていないものの、船の下部にある貨物倉から出火し、上方のデッキに広がったと述べた。
海軍の報道官はロイターに対し、現時点で不審な点は見当たらないと語った。
海軍関係者によると、ボノム・リシャールは保守点検作業に入る前に通常の安全手順として弾薬などが降ろされていた。
海軍少将によると、船に積まれた燃料は熱源から離れた所にある。
病院に搬送された21人のうち17人は海兵隊員で、4人は民間人。160人ほどいた乗員は全員、船から退避したという。
全長257メートルの同艦船は、消防のボートが放水して消火作業に当たる中、数時間にわたり濃い煙に包まれた。