[パリ 13日 ロイター] - フランス政府は13日、中国の航空会社によるフランスへの旅客便乗り入れを週1便に制限した。中国政府による仏航空会社に対する乗り入れ制限に対応する措置と説明した。
在北京の仏大使館は週1便の乗り入れ制限を発表した上で「両国政府間で満足できる解決策を目指した協議が続けられている」とした。
中国民用航空局はコメントの求めに応じていない。
仏大使館は、中国国際航空 (SS:601111)、中国東方航空 (SS:600115)、中国南方航空 (SS:600029)の各社に対し、中国の都市を出発するパリ行きの旅客便の週1回の運航を認めるとした。
同大使館によると、エールフランス (PA:AIRF)は6月12日の決定の下で中国行きの便を週3便運航することが認められたが、実際は中国当局が週1便に制限しているという。追加便の運航再開に向け、外交的圧力を強めているとした。
在フランス中国大使館はソーシャルメディアへの投稿で、仏政府はエールフランス運航の中国便を週3便全て上海着にすることを求めているが、上海に到着する国際便の数を踏まえると、新型コロナウイルス感染を抑える取り組みで計り知れないプレッシャーがあると指摘。また、上海側がエールフランスの2便目の受け入れに合意したタイミングでフランス側が中国旅客機の乗り入れを制限したのは不可解だとした。
中国大使館はフランス側が「対話と協議の道筋に戻り、中国側と歩み寄り、両国間の航空便に関する問題を適切に解決することを望む」とコメントした。