[クアラルンプール 20日 ロイター] - マレーシアのザフルル・アジズ財務相は20日、米ゴールドマン・サックス (N:GS)の幹部が今週、政府系ファンド「1MDB」の巨額汚職事件で失われた資産の回収を巡り、マレーシア政府との交渉を再開すると述べた。
財務相は先月、30億ドルの賠償でも受け入れられないとし、許容できる調停案が示されるまでゴールドマンへの法的措置を進める意向を示した。
ゴールドマンの子会社3社は、総額65億ドルの起債を巡り投資家をミスリードしたとの容疑を否定している。
財務相はゴールドマンの交渉チームがマレーシア入りしたことを確認。資産回収で望ましい結果が得られることに期待を示した。
シンガポールのストレート・タイムズ紙は19日、6人で構成されるゴールドマンの幹部・法律顧問のチームが18日にマレーシアに到着したと報じた。マレーシアでは新型コロナウイルス対策で3月から海外からの入国は禁止されているが、交渉再開のため政府が特別に入国を認めたという。