[ローマ 21日 ロイター] - イタリアのコンテ首相は21日、欧州連合(EU)首脳が復興基金案の設立で合意したことについて、イタリアの改革を後押しし、EUが新型コロナウイルス危機に「強力かつ有効に」対応することにも寄与するとの見解を示した。
コンテ氏は7500億ユーロの復興基金の28%に相当する約2090億ユーロがイタリアに振り向けられるとし、このうち約810億ユーロが補助金、約1270億ユーロが融資になるとの見方を示した。
今回の合意でイタリアは「力強く再出発する機会」が得られたとし、政府は国家運営を一変させる責任があると述べた。
「資金を投資と構造改革に活用する必要がある」とし、「グリーン化、デジタル化を進め、より革新的、持続可能で包摂的な国にする格好の機会を得た。学校や大学、研究、インフラに投資するチャンスだ」と語った。
コンテ政権が崩壊の危機にあるとのうわさについては、政府は「強力」で、復興基金を巡る合意でイタリア政府の行動が強化されると述べ、これを否定した。