[ワシントン 23日 ロイター] - ポンペオ米国務長官は23日、中国共産党に対して対応を改めるよう促すには、米国と同盟国が「より創造的で積極的な手段」を行使する必要があるとの考えを示した。
ポンペオ氏はニクソン大統領図書館での演説で、ニクソン氏が後年、1970年代の中国門戸開放の際に「中国というフランケンシュタインを造ってしまった」と心配したのは予言的だったと語った。
また、中国軍について、「より強力かつ脅迫的」になっていると指摘。中国に対しては「信用せず、検証する」アプローチを取るべきだとし、1980年代にレーガン元大統領がソビエト連邦に関して述べた「信用せよ、されど検証せよ」という言葉を引き合いに出した。
さらに「悪化しつつあった中国経済を再生させたのは米国や他の自由主義国の政策だが、中国は恩をあだで返している。中国の行動はわれわれの国民や繁栄を脅かしており、世界の自由主義国は、より創造的で積極的な手段を講じて中国に変化を促す必要がある」と述べた。
ポンペオ氏は「志を同じくする国々、民主主義国で新たな同盟を組む時かもしれない。自由主義国が変わらなければ、共産主義の中国がわれわれを変えるのは間違いないだろう」とも述べた。
「中国共産党から自由を確保するのが現在のわれわれの使命だ」とし、米国はそれを主導するのに完全にふさわしい立場にあるとした。
また、名指しせずに、ある北大西洋条約機構(NATO)同盟国は中国市場へのアクセスが制限されることへの懸念から、香港の自由のために立ち向かうことに消極的だと指摘した。
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