[バンコク 30日 ロイター] - タイ財務省は30日、新型コロナウイルスの流行を理由に2020年の経済成長率予測をマイナス8.5%に下方修正した。1月時点の予測はプラス2.8%だった。
2020年の輸出の予測についても、1.0%増から11.0%減に下方修正した。
同省幹部が会見で明らかにした。
経済成長率は第2・四半期に2桁のマイナスで底を打った後、緩やかに回復する見通し。「チェックマーク型の回復になる公算が大きい」としている。
同省は追加の消費喚起策を次期財務相に提案する予定。
同国では8月中旬までに内閣改造が終了し、銀行幹部のプリディ・ダオチャイ氏が財務相に就任するとみられている。
財務省は、2021年の経済成長率がプラス4-5%、輸出が5%増になるとの見通しも示した。
2021年は、外国人観光客が1500万ー1600万人に増え、経済成長の原動力になる見通し。2020年の外国人観光客は680万人と予想されている。
2019年の外国人観光客は3980万人。国内総生産(GDP)の11.4%が外国人観光客の支出だった。