[ロンドン 31日 ロイター] - 映画「ダウンタウン物語」や「ミッドナイト・エクスプレス」などの作品で知られる英映画監督アラン・パーカー氏が31日、死去した。76歳だった。近年は闘病生活を送っていた。
1976年の「ダウンタウン物語」で長編監督デビュー。1978年には、麻薬密輸の罪でトルコで投獄された米国人の実話を基にした作品「ミッドナイト・エクスプレス」で高く評価され、アカデミー賞2部門で受賞した。
1960年代に米ミシシッピ州で公民権運動家3人が殺害された事件をモデルにした代表作「ミシシッピー・バーニング」(1988年)では、アカデミー賞の7部門にノミネートされ、1部門で賞を獲得した。
その他、アンドリュー・ロイド・ウェバーのミュージカルを映画化して米歌手マドンナが主演した「エビータ」や、「ザ・コミットメンツ」、「フェーム」など、コメディから社会派まで数多くの作品で監督を務めた。
アンドリュー・ロイド・ウェバー氏はパーカー氏について「スクリーンの上でのミュージカルを真に理解していた数少ない人物の1人だった」とコメントした。
映画界への貢献が評価され、2002年にナイトの爵位を授与された。