[東京 7日 ロイター] - 立憲民主党の枝野幸男代表は7日、国民民主党などとの合流新党代表選の立候補者共同会見で、アベノミクスはカンフル剤だと指摘、落ち込んでいる潜在的需要を引き上げるため、医療、介護などベーシックサービスの賃金引き上げなどを通じ、将来不安を解消することが大事だと述べた。
国民民主党の泉健太政務調査会長は、現在はある程度の財政支出は必要だが、コロナへの対応がひと段落した後には財政推計機関を設置し、財政再建に取り組む必要があると語った。
枝野氏は税制について、富裕層などへの直接税が少なく消費税などの間接税が増税されるなど、直間比率のアンバランスがあると指摘。これを是正し、税制による所得再分配機能を取り戻す観点から見直していく必要があると語った。泉氏も、直間比率など税制全体の見直しは新党のミッションになると語った。
合流新党の代表選は7日、告示され、国民民主党の泉氏と立憲民主党の枝野氏が立候補した。投票は10日に行われる。