[ロンドン 26日 ロイター] - 「ハードブレグジット(英国の欧州連合=EU=強硬離脱)」を支持する有力シンクタンク「センター・フォー・ブレグジット・ポリシー」は26日、英国に対するEUの大幅な影響力を認めるものだとして、EUとの離脱協定を破棄するようジョンソン英首相に求めた。
ジョンソン政権は、1月に署名した英国のEU離脱協定の一部を無効にする法案の通過を目指している。一方、EUは通過すれば両者の将来関係を損なうものになると警告している。
こうした中でセンター・フォー・ブレグジット・ポリシーは、離脱協定は法律や国家支援といった問題で英国に対する現在のEUの影響力を認めるものであるため、協定の一部無効化法案では不十分だと指摘。同シンクタンクは英国の複数の政党の有力議員らから支援を受けている。
同シンクタンクのディレクタージェネラル、ジョン・ロングワース氏は、離脱の移行期間が12月31日に終わり、英国が完全にEUを離脱するのを控えて将来関係を巡る協議が続く中、今回のリポートが英閣僚らに対する警鐘になるよう望むと述べた。