[ジュネーブ 28日 ロイター] - 世界貿易機関(WTO)の紛争処理小委員会(パネル)が今月15日に米国による2018年の対中関税措置が国際貿易ルールに違反していると判断したことについて、中国の張向晨・WTO駐在大使は28日、「客観的かつ公平だった」と述べた。
オンラインで行われた貿易会議で「パネルは客観的かつ公平な判断を下した」と指摘。「これにより、米中間の紛争の迅速な解決が促進されることを期待している」と語った。
米国のデニス・シアWTO大使も会議に出席していたが、同件に関してコメントしなかった。
WTOの紛争処理制度の最終審に当たる上級委員会は、米国が委員の再任を拒否したため、現在は機能不全に陥っており、米国が同件で上訴した場合、紛争は法的に無効となる。