[9日 ロイター] - 米製薬大手ファイザー (N:PFE)は9日、同社の乳がん治療薬「イブランス」が、初期の乳がん患者で実施された臨床試験(治験)の最終段階で主目的を達成できなかったと発表した。
イブランスは米国で、乳がんが進行し、体の他の部分にがんが広がった特定の成人患者の治療への使用が承認されているが、初期の乳がん治療への使用はまだ認められていない。ファイザーはイブランスを初期の乳がん治療に使うことを目指しているが、今回の治験は失敗に終わった。
5月には独立データモニタリング委員会が、初期の乳がん患者にイブランスが投与された、今回と似た内容の治験で主目標が達成されない見込みと表明していた。 米同業イーライリリー (N:LLY)は6月に、同社の乳がん治療薬「ベージニオ」が初期の乳がんの再発リスクを抑える効果が治験で示されたと発表しており、ファイザーのイブランスは相対的に不利な立場に立たされたことになる。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201011T223335+0000